ゆで卵の冷凍保存はガッテン流で！サンドやタルタル万能レシピ紹介

ゆで卵は栄養豊富で便利な食材ですが、冷蔵庫で保存すると殻付きで2～3日、殻をむけば半日～1日と保存期間が短く、余ってしまった場合の活用に悩みがちです。そこで、テレビ番組「ためしてガッテン」で紹介された冷凍保存法を使えば、ゆで卵を美味しく1カ月ほど保存でき、忙しい朝食やお弁当、手軽なおかずとして大活躍します。本記事では、ゆで卵の冷凍保存方法、冷凍後の活用レシピ（卵サンドやタルタルソースなどの万能レシピ）を詳しくご紹介します。簡単な手順と工夫で、冷凍したゆで卵も美味しくいただける方法をぜひ参考にしてください。

ゆで卵の冷凍保存の基本

冷凍保存のメリット

ゆで卵は、加熱や時間の経過で品質が落ちやすく、特に殻をむいた状態ではすぐに劣化してしまいます。冷凍することで、保存期間を大幅に延ばし、余りがちなゆで卵を無駄なく活用できます。冷凍保存により、家庭で作りすぎた卵を様々な料理に使えるので、調理の手間も省け便利です。

基本の冷凍保存手順

ゆで卵の冷凍保存は、以下の手順で簡単にできます。

1. ゆで卵を作り、鍋から出したらまずは室温で十分に冷まします。内部までしっかり冷ますことが大切です。
2. 冷めたら、殻をむきます。殻付きで冷凍する方法もありますが、解凍後の食感に影響が出るため、殻をむいてから冷凍するのがおすすめです。
3. 殻をむいたゆで卵を、密閉性の高い保存容器やジップ付き保存袋に入れます。空気が入らないようにしっかりと封をしましょう。
4. すぐに冷凍庫に入れて、できるだけ平らになるように広げて冷凍します。
5. 食べる際は、冷蔵庫で約3時間を目安にゆっくり解凍してください。急激な解凍は食感や風味の劣化につながるため、レンジなどを使わず、自然解凍が望ましいです。

これで、冷凍ゆで卵が1カ月ほど保存できる状態になります。なお、白身は冷凍することにより多少モソモソとした食感に変化しますが、しっかりと細かく刻むなど加工してしまえば、違和感なくいただくことが可能です。

冷凍保存したゆで卵の活用レシピ

冷凍したゆで卵は、そのまま食べるよりも、レシピに加工することで美味しくいただけます。ここでは、卵サンド、タルタルソース、そしてピーマンの卵詰めなど、複数のアレンジレシピをご紹介します。

ロールパンの卵サンド

冷凍ゆで卵を活用した定番アレンジレシピです。白身がモソモソしてしまった場合でも、細かく刻んで黄身と混ぜることで、サンドイッチのフィリングにぴったりの食感に仕上がります。

【材料（1人分）】

【作り方】
1. 冷凍ゆで卵は、完全に解凍しておき、半分に分けます。白身は薄くスライスしておくと、食感のムラが少なくなります。
2. 黄身はボウルに入れ、フォークの背で潰してから、マヨネーズ、塩、砂糖を加えます。ここで空気を含ませるようによく混ぜ合わせます。
3. 刻んだ白身を加えてさらに混ぜ、全体が均一なフィリングになるよう調整します。
4. ロールパンに切れ目を入れ、バターを塗った上に卵サンドのフィリングを挟むだけで、完成です。パンの種類は食パンでもOKですので、お好みでアレンジしてください。

フライにぴったり！タルタルソース

タルタルソースは、フライやチキン南蛮などの揚げ物と相性抜群の万能ソースです。冷凍ゆで卵を潰して使うので、白身の食感の変化を感じにくくなります。

【材料（2～4人分）】
・冷凍ゆで卵 …2個
・玉ねぎ …1/4個（みじん切り）
・マヨネーズ …大さじ4
・酢 …小さじ2
・砂糖 …小さじ1
・塩 …少々

【作り方】
1. 玉ねぎは細かいみじん切りにします。酢や砂糖、塩と合わせて、あらかじめ味のバランスを調整してください。
2. 完全に解凍したゆで卵をボウルに入れて、フォークの背で潰します。
3. 1の玉ねぎとマヨネーズ、酢、砂糖を加え、全体をよく混ぜ合わせます。
4. 最後に塩で味を調え、冷蔵庫で30分ほど寝かせると、材料同士が馴染み、より美味しくなります。

ピーマンの卵詰めチーズ焼き

彩りも豊かなピーマンに、冷凍ゆで卵を使ったフィリングを詰め、オーブントースターでチーズ焼きにするレシピです。見た目も華やかで、前菜や軽食にぴったりです。

【材料（2人分）】
・冷凍ゆで卵 …2個
・ピーマン …2個
・玉ねぎ …20g（みじん切り）
・ロースハム …2枚（粗みじん切り）
・マヨネーズ …大さじ2
・塩・こしょう …各ふたつまみ
・ピザ用チーズ …40g

【作り方】
1. ピーマンは縦半分に切り、種とワタを取り除きます。短時間レンジで1分ほど加熱しておくと、皮の緑がより際立ちます。
2. 玉ねぎはみじん切りにし、軽く加熱して水分を飛ばします。
3. ロースハムも粗みじん切りにし、解凍済みのゆで卵はフォークで細かく潰します。
4. ボウルに潰した卵、玉ねぎ、ハム、マヨネーズ、塩・こしょうを入れてよく混ぜ合わせ、ピーマンの中に詰めます。
5. 詰め終わったら、上からピザ用チーズをかけ、オーブントースターで5分ほど焼き、チーズが溶けて軽く焦げ目がついたら完成です。

加工してからの冷凍保存方法

冷凍保存する際、あらかじめ卵サンドのフィリングやタルタルソースのように加工して冷凍してしまう方法もあります。調理済みの状態で冷凍しておくと、必要なときにすぐ使えてとても便利です。

加工してからの冷凍保存の手順

1. 作り上げたフィリング（卵サンドやタルタルソースなど）を、ラップで空気が入らないようにしっかり包みます。
2. ラップに包んだ状態のものを、ジップ付き保存袋など密閉性の高い容器に入れ、平らになるようにして冷凍庫に入れます。
3. 使用する際は、冷蔵庫でゆっくり解凍するか、室温で自然解凍を行い、温めすぎないよう注意してください。

この方法なら、毎回加工する手間が省け、忙しいときでもすぐにおいしいアレンジ料理を楽しむことができます。

冷凍保存に関する注意点とさらなる活用方法

食感の変化と対策

冷凍保存したゆで卵は、特に白身の部分がどうしてもモソモソとした食感になりやすいという特徴があります。しかし、細かく刻んだり、他の具材と混ぜ合わせることで、この食感の変化をカバーすることができます。実際に、卵サンドやタルタルソース、ピーマンの卵詰めなどのレシピでは、食感のムラを感じにくく、味も十分に美味しく仕上がります。

解凍時のポイント

・急激な解凍は避け、必ず冷蔵庫で3時間程度かけて解凍する。
・自然解凍の場合も、室温で焦げ付かないように注意する。
・レンジを使う場合は、加熱しすぎないようにする。

これらのポイントを守ることで、冷凍保存したゆで卵の風味や食感をできるだけ保つことができます。

その他の活用アイディア

冷凍ゆで卵は、上述のレシピ以外にも様々な料理に活用できます。たとえば、スパゲッティサラダやマカロニサラダ、または朝食の簡単なサイドディッシュとしてもおすすめです。さらに、卵を潰してオリーブオイルやレモン汁、塩・こしょうで和えるだけのシンプルなプレートも手軽に作ることができ、濃厚ながらも爽やかな味わいを楽しめます。

まとめ

ためしてガッテン流のゆで卵の冷凍保存法を利用すれば、通常短い保存期間に悩まされがちなゆで卵も、1カ月ほど保存できるようになり、食品ロスの削減や時間の有効活用に大きく役立ちます。基本の手順は、しっかりと冷まして殻をむき、密閉容器に入れて冷凍するというシンプルな流れですが、その後の解凍や加工の工夫によって、卵サンド、タルタルソース、ピーマンの卵詰めなど、様々なレシピに大変活用可能です。

食感の変化や解凍方法にも留意しながら、忙しい日常やパーティー、お弁当などにぜひ取り入れてみてください。冷凍ゆで卵が、あなたの料理レパートリーに新たな一品を加えるきっかけとなれば幸いです。